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パンくずリスト TOP >> 子供にとって本当に良いモノとは? モノを大切にする英国イクメンの暮らし
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本当に良いモノが集まる
英国イクメンの暮らし

SUSTAINABILITY in the UK

良いモノだからいつまでも残るんだ。
子供たちにもモノの本質を感じてほしい

トイレ、シャワーを完備し、ゲストが泊まる部屋として作ったその屋根裏部屋。中を見渡してすぐに目に付くのが奥の片隅にある、天井から光が差し込む不思議なピラミッドの形をした別部屋。大人がしゃがんでやっと入れるほどの大きさだが、屋根に備え付けられた2つの窓から光が差し込み異次元空間を作り出している。「子供が遊ぶ空間としても使えるようにしたんだ。スペースがあまっていたから遊び心で作っただけだよ」。屋根裏部屋といえば、まさに子供の頃誰もが憧れた秘密の遊び場。
さらに気付くのが、新しく作ったといえども古く年季の入った床。どうやら床はリクリメーションと呼ばれる業者から取り壊された古い家の床木を購入して作ったらしい。実は屋根裏部屋だけでなくダイニングとキッチンの床もカーペットをはがして同じ床材に張り替えたらしい。
「家の中にある家具のほぼ90%はマーケットで買って来た古いものだから、新しい床だとどうもバランスが良くない。人に何十年も踏みならされて熟成されたような床が大好きなんだ」。
よく見るとドアや収納庫の扉までもが明らかな年代モノだ。古いドアと収納庫の扉はロンドン郊外にある業者用のマーケットで、部屋を作る1年前にすでに購入していたらしい。
「マーケットで見つけてあまりにも気に入ったんだ。その時ドアは必要なかったけど、いつか使うこともあると思って。もしかしたら屋根裏部屋を作る動機もそこから来たのかもね」と笑うが、まんざら冗談ではなさそうだ。
2階に下りるとそこには双子の娘の寝室、グレンさんの書斎、寝室、それにバス、トイレ。1階はゆったりとしたダイニングルームと広い庭に面したキッチン。子供のベッドからダイニングテーブル、ソファ、暖房のラジエーターまで、テレビなどの電気器具を除いてほとんどの家具がアンティークで占めている。グレンさんがこの家を買ったのは5年前。それからすべての家具を買い揃えてきた。
「IKEAやHbitaに行けば何でも一度に買い揃えることができるから楽なんだけど、そうするとまるでカタログの写真を見ているような新婚の家になるだろ。新しくて面白いデザインの家具もたくさんあるけど、僕は人が長年使ったことによって出て来る温もりがある家具が好き。だからいくら時間がかかってもマーケットで古い家具を探すことにしたんだ。でも実は妻は僕と全く正反対の意見を持っている。現実的に考えるとまとめて買い物は済ますのが賢明だと言ってお互いいつももめる。映画会社を経営する超多忙なキャリアウーマンであり、ママでもある彼女にとっては、時間と効率が一番大切なんだ。その考えは良く理解できる。
IKEAが成功するのは人々の多忙な生活の表れだと思う。でもそうやって即席でモノ買い揃えるのは、ちゃんと料理をする時間がないからファーストフードを買って食べるのと同じだよ」とグレンさんは現代社会について語る。

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