あなたはもはや“男”じゃない!
そしてさらに、人生について深く考えてしまうようになるんだ。結婚している、していないに関わらず、彼女が妊娠する前までは、あなたはある意味、独身男性と一緒。 けれど、もはや男としてでなくて” 父親“として考える始める転換期となるのがこの「妊娠第2期」だ。
取材したDADでこんな面白い話があった。検診に付き添いで行って、病院の人に「こちらにお母さんのサインをお願いします」と言われたそうだ。当然彼は自分の母親のことだと思っていたら、“お母さん”とは母親のことでなく妊娠中の彼女のことだった。
彼にとって彼女はまだ、アムステルダムのタバコの煙のこもったバーで出会っセクシーガールのはずだったのに、まさか“お母さん”が彼女のことだなんて……。驚くのも無理はないよね。そう、もう男ではなく“父親”なんだ。1人の男としての人生はもう終わりってことさ。指輪を交換して一生の愛を誓っても“男”は捨てられないが、生まれてくる子供に対してあなたは、身を固めたという真実を直視させられる。
この「妊娠第2期」にはまた、弱い自分が顔を出し始める。妊娠の意味が「彼女が妊娠した」から「子供が生まれる」へと変わってきて、自分自身がどのくらい子供の成長に影響するのかと不安になり始める。子供が生まれたら、まずはおしめやお風呂。
これは子供の衛生と健康に大きく影響するから重要だよね?そしてすこし大きくなったら、宿題を手伝ってくれなんて言われたりするだろう。
また大抵の場合、それがあなたの苦手な科目だったりするから、子供もその科目が苦手になってしまうかもしれない。
そんな大きな責任を持った経験がないに等しいあなたは、それがリアルな現実になる日が近づくにつれて、ますます不安が募っていくだろう。
生まれてくるのはモンスター?
多くの父親たちは「妊娠第2期」を思い返して、「あれこそ本当の恐怖だ」と口を揃えて言う。出産まで道のりにどんな困難が待ち受けていようといまいがどうでもよくて、「もし生まれてきた子のことがかわいい、と思えなかったらどうしよう」なんて考えてしまうんだ。
「不気味な顔の子が生まれてきたらどうしよう」とか。性格だってどうなるかわからない。「デパートで地団駄踏んで、みんなをうんざりさせたりする子になるかもしれない」「手に負えないようなかんしゃく持ちだったらどうする?」不安はひっきりなしに、頭にくるほど出てくるはずだ。でもそれはあなただけじゃない。
妊娠は男にとっても、あまりにも未知の世界だから、不安でクラクラしないように強靭不屈の精神で臨まないといけない。その未知の世界を乗り越えたところで、きっと「経験して良かった」と思えるようになるはずだ。だから、彼女のためにも自分のためにもリラックスして、妊娠に対して出来るだけ前向きに、そして楽観的になるような心構えが必要なのさ。■
つづく
ジョン・スミス
世界的ベストセラーとなった「The Bloke’s Guide to Pregnancy~野郎のための妊娠ガイド~」の著者でもあり、英国版FQをはじめ多くの育児雑誌でコラム等を執筆する。
















