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「本物に触れる」ことで自主性と創造性を育む
EDUCATION STYLE

「子供がやりたい」
と思うものに、
とことん付き合ってみよう。
その時、子供は
自分なりに認識するはず

子供はいわば「スポンジ」のような状態で、特に幼児期は人生のための基礎を吸収する大切な時。ならば、そんな時期における子供の教育はどんなものがいいのだろう。東京大学大学院教育学研究科教授の秋田喜代美氏と、『モンテッソーリ教育が見守る子どもの学び』の著者、松浦公紀氏からその手がかりを探ってみた。

個性を育むには、子供を信頼して見守ること

子供の行動は予測がつかない。危なっかしいしぐさや行動は親にとって、ハラハラドキドキの連続だ。そんな時、誰でもつい手を差し出してしまいそうになる。しかし、時にはグッとこらえて見守ってほしい。この時、子供は自分なりに学習をしており、また繰り返しの作業によって「確認し、認識」しているのである。
ソニー教育財団シンポジウムでコーディネーターを務め、東京大学大学院教育学研究科教授の、秋田喜代美氏は次のように語る。「子供のやっていることは一見無駄で、危なっかしく思えることかもしれません。しかしそれは子供なりに『これはどういうモノ、ことなのか』と学んでいる時期なのです。そして、その集中力さえも危なっかしく見えますが、実は、その集中していること自体も五感を磨く大切な時間なのです」。その大切な時間を、大人の感情で邪魔してはならないということだ。子供は、大人の指図がなくても、いろんなモノをどんどん吸収していく可能性を秘めている。
「もし、途中でどうしていいかわからない、というしぐさを見せたら、そこで初めて大人が手を差しのべる。でも気をつけたいのは、あくまでも最小限の手伝いに留め、『子供はこうだ』と先入観を持たないことです」。こう言うのは、日本モンテッソーリ教育綜合研究所育成センター主任実践講師の、松浦公紀氏。
モンテッソーリの教育の方針は、基本は子供の自主性を尊重し、強制はしない。大人は子供のやることを、押し付けるのではなく、何をしたいか適正な判断をする事が大切だ。
子供は、やりたいと思った事を達成した時、初めて自信がわくもの。また新たなモノを模索し、行動する糧になる。こういう1つ1つの積み重ねが、個性を育む第1歩となるのだ。
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「本物に触れること」。

これこそが、

芯のある教育の原点

子供は敏感に物事に反応する。
自分の知らないモノ、ことに触れた時、それはさらに大きくなり「何だろう、どうしてだろう」という疑問や探究心、好奇心が生まれてくる。
この探究心や好奇心を育むには「本物に触れることだ」と前出の秋田氏と松浦氏、双方は言う。では、本物とはいったい何なのだろうか。
「本物とは自然や正統な文化に触れること」と定義づけるのは、前出の秋田氏である。
「自然とはありのままの姿です。つまり、本当の意味での“本物”。 花があり木がある。花があれば虫も寄ってくる。例えば、虫が止まっていたとします。ちょっと触ってみよう、何が好物なのかな、自分で調べてみよう、何という虫かな……。自然の変化や、自然に触れることが、探究心を育てます。何より、自然には遊びがいっぱい詰まっています。これが“本物”の遊びです」。

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