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連載育児小説”野郎のための妊娠ガイド”
The Bloke’s Guide to Pregnancy

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第1章 「シュート、そしてゴール!」
PART1 :
HE SHOOTS,
HE SCORES!

妊娠という未知の世界に踏み込もうとしている自分のパートナーを支持できるようになるまで、妊娠を告白されてから2週間かかってしまった……

寒さ厳しい2月の早朝。一見無害そうな白いスティックを振りかざしながら、妻のリサが寝室に飛び込んできた。「妊娠したわ! 青い線が出てる!」
そう、まさに大の大人を恐怖で縮み上がらせるその言葉。一瞬にして、自信たっぷり男から小心者に変貌させる言葉。これから先の僕の人生を変えてしまう言葉だ。妊娠については前から話し合っていたことではあったけれど、僕の最初のリアクションはあまり良いとは言えなかった。「腕を切断して!」なんて言われた方が、よほど楽に受け入れられるかもしれない……という考えが頭の中を巡り回った。
無理に作った笑顔と好反応を装ってはいたけれど、内心はパニック状態だった。子供を作るという計画は、2ヶ月前にプラハでロマンティックな週末を過ごしたときに二人で決めたことだった。前年の9月に付き合い始めてから、僕たちの関係は急速に進展し、地下にあるワインバーで飲んでいるときに、リサが子供を作る話を持ち出したのが始まりだ。ノリで即座にイエスと答えたかったけれど、賢明で責任ある大人として、「2、3日ほど考える時間をくれ」と言った。もともと短い話をさらに短くすると、「子供を作ろう」と決めてから2ヶ月後、突然にもそれが実現してしまったのだ!
正直な話、妊娠が明らかになってからその事実を受け入れるまで、何よりも妊娠という未知の世界に踏み込もうとしている自分のパートナーを、心から支持できるようになるまでに2週間もかかってしまった。
その間の数週間は、男としても、野獣としても最低で、恥ずかしながらリサは計画的に僕の種を盗んで、知らぬ間に受胎させていたのではないかと彼女を疑ったりもした。中絶の話まで持ち出したりして、僕との子供を持つことがいかに賢明な考えではないか、といった情けない逃げの言い訳を投げかけて彼女を苦しめたりもした。僕の頭の中は、いろいろな理由を考えるのにフル稼働していた。例えば、キャリア形成の上で大事な時期だとか、僕は父親には向かないタイプの人間だとか、子供を育てる経済的余裕がないとか、家はどうする? 住宅ローンだってあるし、休暇とかはどうするの? 今の気楽な人生はどうするのさ?……などなど。
そんな言い訳を考えているうちにだんだん煮詰まってきて、僕はただの自己中心的で嫌な奴になっていた。リサはそんな僕の取りとめのない話を、聖人のような心の広さをもって虚心坦懐に聞いてくれて、同調すらしてくれた。それでも彼女は、僕の主張がどうであっても子供は産むつもりだし、父親として関わっていくかどうかを決めるのは僕次第だとキッパリと言った。ありがたいことに、さらに熟考を重ね、リサの信念と強い人間性を見ていくうちに次第に考えが整理されていった。ようやく事の重要性が分かったときには、人生最大の冒険を共に乗り出すために彼女のもとへすっ飛んで行った。

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