大人にはわからない赤ちゃんの悩み
でも、この平和もすぐに新たな泣き声によって取り崩されるんだけどね。まだそこまで大きくない赤ちゃんの場合、オムツを通して、うんちのにおいがすぐにわからないこともあるので、はたしてオムツを替えて欲しいのかどうかは、中身をのぞいてみるしかない。
実はオムツを交換するという行為自体が、赤ちゃんが泣く原因になることもあるんだ。外部の空気が敏感なお尻の感覚に大混乱を引き起こすこともある。僕の16秒の記録更新を狙うまでもなく、赤ちゃんの苦しみを最小限にするため、オムツ交換はできるだけスピーディに済ませたいところだ。
温度に対する敏感度は、べビーベッドに寝かせているときでも気をつけなければならない。包まれている感覚が胎内に似ているからか、赤ちゃんは毛布に包まれるのが大好きなんだ。でも、1枚の分厚い毛布を掛けるより、服や掛け物を、何層にも重ねて掛けてあげる方がいい。暑くなったり寒くなったりしたときに、微妙な温度調整に対応できるからね。
それから、新米パパが必ず直面する悩みとして忘れちゃいけない(というか忘れられない)のが「夜泣き」だ。彼らには「明るい」「暗い」くらいしか時間の感覚はない、深夜2時、3時の大音響。これは独身時代には感じたことのない苦痛だ。
でも本当の意味で痛みを感じているのは赤ちゃんの方だったりするから注意が必要。
5人に1人の赤ちゃんは「コリック」という、腹痛とそれからくる夜泣きの症状にかかるという。いまだ原因不明のこの症状は、医療関係者によれば、消化器官がまだミルクの摂取に対処できないことが原因らしい。コリックの症状が出たときの絶対的な治療法はない。ありがたいことに、コリックは一時的なもので長くは続かない。赤ちゃんが何時間も泣いているのに何もすることができないのはつらいけど、一過性のものなので安心して。ママと2人で分担して根気強く抱っこしてやればいい。
ただ、たとえ4〜5キロくらいしかなくても、赤ちゃんを抱っこして何時間も立っているのは、体力的にも精神的にも疲れるもの。赤
ちゃんは抱っこされるのが大好きだし、生後間もない赤ちゃんには、小刻みに揺らしたりすることで胎内環境を思い出させて、眠りを誘うこともできる。ソファに座って赤ちゃんを抱っこするときは、クッションを使って腕を支えて痛くならないようにするといい。あるパパたちは、寝ている赤ちゃんを腕に抱いて座っているときが、長い人生の中でも最高のひとときだったと恥ずかしそうに話してくれたよ。
泣いている我が子を放ったらかす!?
でも、そんな素晴らしい計画も結局は無駄に終わり、ひとたび赤ちゃんが泣き始めたら、君たちはまた同じ大騒ぎを繰り返す。まあ、それはしょうがないだろうな。君たちは、少なくとも基本的な知識で武装して、新生児の赤ちゃんの面倒をみるチャレンジに果敢に挑もうとしているわけだ。あるときは試練で、またあるときは実に実りあるものとなるだろう。どんなときも、機転とユーモアを忘れないでいると断然楽になるはず。赤ちゃんは、最高にチャレンジのしがいがあって、面白い生き物だ。赤ちゃんをとことん楽しんで、パートナーと一緒の人生を楽しんで、そして、父親の喜びを大いに楽しもう。
つづく
ジョン・スミス
世界的ベストセラーとなった「The Bloke’s Guide to Pregnancy~野郎のための妊娠ガイド~」の著者でもあり、英国版FQをはじめ多くの育児雑誌でコラム等を執筆する。


